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ついに、やっと、次世代有機農業技術「BLOF理論」講習会in山口に参加してきました!!

以前からずっと気になっていたBLOF理論。講習受けてきました。
BLOF理論。BIOLOGICAL FARMING(生態調和型農業)といい、「植物生理(生命活動)および肥料効果の科学的理解と、土壌分析(体積法)と連動した施肥設計ソフトにて、今までの有機栽培に不足していた客観的裏付けによる栽培理論を構築したものである。また、この技術情報のネットワーク化によりノウハウの収得期間を短縮し、誰でも一定レベルからの新規就農を可能する」とあります。
解説をそのまま書くとこのようになりますが、これまでの勘や経験値を頼りにした有機「農法」ではなくて、科学的根拠及び植物生理のデータに基づいた有機栽培「技術」ということになります。
ということは、土・作物・微生物の仕組みをしっかり理解し、科学的データに基づく栽培を行えば、有機農業でも高品質・多収量の栽培が実現でき、しかも勘や経験値を上げるための長い時間を要することなく(新規就農)実現できるということです。
私若松農園でも、有機栽培でのトマトをつくっておりまして、それなりの品質のものができていると思っているのですが、慣行栽培に比べると全然収量が上がりません。これが有機栽培の現実、やはり収量が少なくても有機だから安心安全という付加価値をつけてやっていくしかないのか、という考えでいましたが、このBLOF理論はまったくそうではありません。

今回の講習会はBLOF理論概論という感じで、その基本的なところを教えて頂きました。その根本は化成栽培より有機栽培の方が圧倒的有利である。「収量が上がる」「栄養価が高くなる」「糖度が高くなる」「美味しくなる(旨み)」「重量が重くなる」「病害虫に強くなる」「日持ちが良くなる」という現象が、化成栽培より起こるということです。

ではなぜ起こるのか?という解説はここで説明するのは難しいので省きます(ちゃんと説明できるかまだ不安なので・・・)。

「このいい肥料を使えば土づくりが早まって、高品質・多収量が実現できる!」という話ではない。「有機物を毎年大量に投入し続けていれば土づくりになる」という話ではない。ちゃんと理屈に基づいた有機農業、結果を説明できる有機農業ということだと思います。

今回の講習会には約50名の方が参加していました。こういう講習会が全国各地で開催されているようです。安心安全は当たり前、あとはお客様が手に取りやすい価格までいかに量を作れるか、そういう時代にもうなっているということでしょうか?

オーガニックアイランド喜界島では、このBLOF理論について勉強会を開催したり、圃場実験などを行っていきたいと考えております。